2011年03月12日 子供の避難と情けない政権

朝、テレビやインターネットのニュースをみていて、原発報道の様子に違和感を覚え、東京のいる親族子供に大阪への避難を検討するよう勧告の連絡をしました。


神奈川の3歳のE君は、12日午後に、麻痺している交通機関をかいくぐって奈良に避難しました。お父さんは関東に残り、母親と一緒に新横浜まででるのが大変だったようです。危険の気配を理解して、徒歩などかなりたいへんな中、よく頑張りました。
普通の人は危険の可能性を察知できておらず、下りの新幹線はすいていたそうです。

Aちゃんも12日は中学の卒業式だったのですが、卒業式のめどがたたず、東京全体が機能しておらず、安全を優先して午後に大阪に移動しました。

世間では子供などはできるだけ離れた方が無難との認識には至っておらず、新幹線までたどり着けば、乗車は可能だったようです。

情報がない時に最悪の事態を想定して動く人が少なかったことは、とても残念です。
状況が不明な時に最悪の事態を想定してアナウンスし行動する人は信用できるのですが、「安全です」と連呼する首相や政府をみていると、危機管理や歴史の初歩を勉強していなことは明白で、情けない思いでした。

加えてシステムの会社にいるとわかるのですが、大トラブルの時は、トップは現場に任せて、現場をかき回さない、困っていることに手を貸し、外部からの圧力からは守り、現場がトラブル対応に専念できる環境を作ることが最善です。トップや外野が状況報告を求めるのは貴重なリーダの体力や資源を割く、愚の骨頂の行為です。
今回の対応をみていると本当に情けない政権で、腹が立って仕方がありません。
戦争状態などの有事の際は、後手後手にまわることでしょう。