2014年05月28日 北朝鮮の不審船の展示見学

<引き上げられた北朝鮮の船>
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2001年12月22日に九州南西海域で撃沈(自沈)した工作船が、横浜に展示されているので、人間ドックのついでにみてきました。

この船体はスクラップされそうなところを、石原知事等が保存を強く働きかけ、現在も展示されています。

引き上げも小泉さんが強行に行った成果です。

現物を見ると、末永く保存展示すべきで、現実を訴える貴重なものと思いました。







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年に1回の人間ドックで、横浜のランドマークタワーに平日にきました。

会社は休みです。
















<弾痕>
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巡視船が撃った20mm機関砲の弾痕です。
反対側の船体の破口はもっと大きかったですが、穴が開いているだけのようにみえました。

詳しくなくて良くわからないのですが、20mm機関砲で射撃された弾痕にはどうしても見えませんでした。

20mmの炸裂弾ですと、薄い鉄板なのでもっと大穴になるくらいの破壊力があるはずです。











<対空機銃>
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船体上部に移動銃座があり、14.5mmの対空機銃がありました。

12.7mmとか13mmとかではなく、共産圏の規格です。

これは逃走時に使用されなかったようです。
RPGを撃ったそうですから、機銃を使用されていたら巡視船も大きな被害があったかもしれません。

威力は20mmとは比較になりませんが。。。








<装備>
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携帯用ロケット?、携帯用の無反動砲?、機関銃などなどがありました。

海上で使用するものではないので、陸上用だと思うのですが、警察では対抗が厳しいです。


他に携帯電話や無線機、歩兵用の携行物、北朝鮮のバッチなどがありました。










<銃剣?>
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今でも銃剣は使うのでしょうか?



















<小型艇の格納庫>
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後部からは小型艇が発進できるようになっていました。

こんなのと対峙する巡視船のご苦労は大変です。
















<4軸プロペラ>
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プロペラは4つでした。
3枚ぺらなのは、高速度を出すためでしょうか。

60ノット以上でるバスボートを見慣れているので、ピッチは低く見えますが、外洋で30ノットほど出るようです。

後部は平底で、スプレインもなく、雑なつくりにみえます。本当にそんなに高速が出るのか怪しいと、素人ながら思いました。
波やウネリがあると、ロールとウォブリングがひどくて、目いっぱいふかすと船体が暴れて波に突っ込みそうです。







<高速艇>
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内部に格納されていた、高速艇です。

船体は、一見ものすごく速そうにはみえませんでした。


こんな装備の船がウロウロしていたかと思うと恐ろしいです。

日本海でレンタルボートにてアオリイカ釣りをしますが、もし拉致されてもだれも見ていないので、海難事故となってしまいそうです。








<プロペラ>
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可変トリムのようです。
3枚ぺらです。
21ピッチくらいでしょうか。

50ノット近く出るそうですが、船体の形状からは、波が全く無い状態でないと、説明ほどの速度は出ないようにみえました。

高速設計というよりは、強力な推進力で無理やり高速を出すようで、波がでると船体が相当暴れそうです。
長時間の連続航行は無理で、湾内や沿岸での移動用だと思います







<前の方>
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ややVがきついです。
チャインがないように見えます。

高速度ではロールがきついのではないでしょうか。

乗り心地は悪そうです。

奥に上陸用?のゴムボートもあります。










<ララ物資の碑>
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そばにララ物資の碑がひっそりとありました。

敗戦直後に物資が贈られたことの記念碑です。