2021年10月11日 爺 弁膜症の手術成功
<手術室に向かうところ>
爺の心臓の弁膜症の手術日になりました。
コロナで病院側の受け入れが困難になり、
何回も延期となりましたが、ようやく実施となりました。
コロナが少し下火なので、親族は廊下での見送りが認められました。
<手術室の前>
親族はここまでです。
たくさんのスタッフに囲まれていました。
<待合室>
弁膜症により爺の心臓は既に通常の倍にまで、
肥大化しています。
年齢的に体力のあるうちにと言われていましたが、
普通は息切れなどが発現するところ、
身体の丈夫な爺は全く自覚症状がなく、
手術になかなか踏み切れませんでした。
半年ほど前、庭でゴルフの素振りを100回とかして
息切れして心配になったことで、
手術を受ける決心をしました。
医師からは、運動をすれば息切れするので、
心臓とは関係ないと言われたようですが、
スポーツマンでそれまで体力に自信があったことで、
良いきっかけになりました。
手術は心臓を止めて、
人工心肺装置(エクモ)で生命を維持しつつ、
心臓の弁を豚の心臓の弁に交換します。
場所は脳や全身に血が送り出される左心室の出口の弁で、
最近でてきたカテーテル手術はできない心臓弁です。
人工弁は一生持ちますが、血栓要予防薬も一生服薬となります。
豚の心臓の弁は、服薬は手術後しばらくで済みますが、
耐用年数は20年で、その後再手術が必要です。
手術日時点で86歳ですので豚の心臓の弁を選択しました。
この年齢で心臓の大手術が可能な現代医学に感謝です。
爺本人は、足が人工関節ですが、
週に1-2回、ゴルフのコースを回り、スコアも年齢以下のこともあり、
元気なことも手術が可能な体力と判定された一因です。
湧が生まれ時にタバコを禁煙したこともよかったです。
<手術室から出てきたところ>
手術は予定よりも伸びで6時間ほどかかりました。
無事終了して心臓が活動を再開したとのことです。
<心臓の弁と石灰化>
執刀の医師より説明を受けました。
心臓の弁は想定よりも痛んでいて、
石灰化した組織が周囲にかなり付着していたそうです。
この場合、石灰の一部でも脳に入ると脳梗塞が発症し、
丁寧に回収ているものの、
高い確率で脳梗塞はありえるとのことでした。
このことは手術前にも本人や婆に、
大きなリスクの一つと説明されています。
長時間の手術の直後でお疲れのはずですが、
丁寧に説明していただきました。
執刀医をはじめ関係した多くの方がに感謝です。
<きれいな色>
肉片を想像していたのとは違い、
半透明のシリコンのような感じで、
きれいな見た目でした。
その後、爺は服薬を守り、
3月までの4か月間以上運動を控えました。
結果、4月にはゴルフのフルコースを毎週回るほど、
回復し、日常生活も元に戻りました。
改めて、執刀された医師やスタッフ、
関係した多くの人々と、
現代医学や保険制度に感謝の気持ちを持ちました。